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【1年使い込みレビュー】Insta360 ONE R 1inch-edition ライカレンズの描写は抜群だけど、熱暴走との戦いに勝てる気がしない。

kinop

Vlog撮影に使用してるInsta360 ONE R 1inch-editionですが、購入から1年以上が経過し、付き合い方がずいぶんわかってきたのでレビューします。最近発売されたInsta360 ONE RSにも共通の部分はあると思いますので、参考にしてみてくださいね。よく1年も使ったな・・・というのが率直なところです。

Insta360 ONE R 1inch-editionを購入の経緯

Insta360 ONE R 1inch-editionは、1インチの大型センサーと、ライカレンズ搭載のアクションカメラです。それまでは初代のOsmo Actionと、DJI Pocket 2と、iPhoneの組み合わせで撮影していましたが、できれば小型カメラは1台にしたいと言う思いもあり、Insta360 ONE Rを購入しました。


購入の決め手は以下です

Insta360 ONE R 1inch-editionを1年使ってみた感想

Vlog用に購入し、約一年使用しました。
最初はメインのビデオカメラとして想定していましたが、それなりに癖も多く、どちらかというとサブ機としての使用が多かったです。それでも画質が魅力的で週に数回、数時間単位で使用しておりました。

Insta360 ONE R 1inch-editionの動作速度・操作性

他のアクションカメラに比べて、若干大きめなので、タッチパネルの操作性などは良いと思いました。物理ボタンも少なく、シンプルなので直感的に使用することができます。電源投入から撮影までは少しもっさりしていて、タイムラグがあります。

Insta360 ONE R 1inch-editionの画質・音質

画質に関しては発色も良く、暗いところでも比較的ノイジーにならず綺麗に撮れる印象です。
また、手ぶれ補正も滑らかで、早歩きしながらの手持ち撮影でも、ガクガクした映像にならず安定しています。
音質は微妙ですね、良くないです。特に純正ケースに入れて使用していると、音がこもった感じになります。AirPodsを接続して外部マイクとして使用する機能があるので、本体マイクに依存しない判断さえできれば映像も音も綺麗に撮れます。

5.3kはトリミング編集でも活躍

4kを超える、5.3kで撮影できることのメリットは、トリミングしてもそこそこ高画質が維持できることです。
引きで撮影してトリミングするスタイルなら、5.3kの解像度を活かせると思います。

Insta360 ONE R 1inch-editionのバッテリー持ち

nsta360 ONE R 1inch-editionは充電しながら撮影できます。
バッテリーユニットのバッテリー容量では正直言って期待できない(実質30分程度)ので、モバイルバッテリーなど外部からの給電が必要です。
私は、三脚型?グリップ型?のモバイルバッテリーにInsta360 ONE Rを取り付け、Type-C経由で給電しながら使うようにしておりました。

モジュールごとに分かれるメリットはある?

360度レンズなどへの付け替えも想定している場合は、メリットは大きいと思います。
普段使いでは、バッテリーを切り離してリセットする時ぐらいしか、バラすシーンはありませんでした。

Insta360 ONE Rは、熱暴走やフリーズが頻発して、まともに使えるシーンが限られる

Insta360 ONE Rの熱暴走とフリーズは、当たり外れではなく、当たり前に起こります。実は3台Insta360 ONE Rを使用していましたが、どの端末も大差なくフリーズします。熱暴走と思われる挙動も頻繁で、安心して長時間使うことはできません。
短時間で画面を見ながら撮る、そんな使い方が適しています。

Insta360 ONE Rの熱暴走中は触れないほど熱くなる

Insta360 ONE Rの熱暴走中は、本体が熱くて触れなくなるほど高温になります。
熱暴走中のInsta360 ONE Rをサーモグラフィーで確認したところ、60度を超えていました
熱暴走のせいで、レンズに曇りが発生することもありますし、精密機械にとって高温は深刻なダメージを与えてしまう可能性があります。

Insta360 ONE R 1inch-editionが熱暴走を起こりやすいシーン

夏の屋外

外気温が高いと、かなりの頻度で熱暴走を起こします。もちろん直射日光も苦手です。

高負荷の設定による撮影

本末転倒ですが、撮影の画質を上げ(4kでも負荷は高いです)、手ぶれ補正などを効かせると、本体に負荷がかかりフリーズしやすくなるようです。

長時間の撮影

長時間の撮影も、本体の負荷が上がるため、フリーズしたり熱暴走を起こしたりしやすくなります。

電源ON/OFFの繰り返し

Insta360 ONE Rは本体のバッテリー持ちが良くないため、こまめに電源のON/OFFをして節約したくなりますが、このこまめなON/OFFも、フリーズの原因になります。

熱暴走を起こさないための対策

熱暴走を起こさないための対策は、前項であげた事以外の条件で撮影すること

つまり、涼しい環境で直射日光を避け、できるだけ低画質で短時間の撮影を行う。今の所これ以外で熱暴走を回避する手段はなさそうです。でも、慣れてくると癖がわかってきて、意外とスムーズにお付き合いできるようになります。
ちなみに、画質を下げ、手ぶれ補正をOFFにするだけで、かなり安定します。

熱暴走が起きた時の対処方は1つだけ

Insta360 ONE Rが熱暴走したら、バッテリーを取り外すしかない

Insta360 ONE Rが熱暴走を起こした場合、バッテリーのユニットを切り離してリセットするしか方法がありません。
純正のケースを使用していた場合、レンズカバーを外し、純正ケースから本体を外し、バッテリーユニットをばらし、再度組み立てる。この面倒な工程を行わない限り、復帰できません。

アクションカメラに熱暴走はつきもの

今回、Insta360 ONE Rメインで書きましたが、GoProや他のアクションカメラでも熱暴走は起きやすいです。
長時間撮影が必要な場合は、放熱性に優れたビデオカメラを利用する方が良いです。
ちなみに、長時間撮影に私が使用しているのはSONYのVLOGCAM ZV-1です。

Insta360 ONE R 1inch-editionを1年使ったまとめ

結論としては、常に熱暴走を意識しながらお付き合いしなくてはならないので、こまめに動作を確認する必要があり、撮影に集中できませんでした。特にセルフで撮る時や、ショーなど長時間で撮影するときは、カメラに気を取られてしまうため、しんどいです。
また、今撮りたいと言う時に限って、フリーズしてしまったり、なかなかタイミングがあわなかったことも多いです。その都度、バッテリーを外して再起動をする感じになります。(それが嫌なので複数台持つことになりました)
そういったデメリットはありつつも、画質や手ぶれ補正に関してはとても満足でした。
ライカレンズのアクションカメラは他にないので、熱暴走の特性を理解の上で、どうしても「ライカが好き」な方にはおすすめ?です。

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