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特定小型原動機付自転車の「BLAZE KICKBOARD EV Liteモデル」のレビュー第2弾。電動キックボードって便利ですね、当たり前のようにほぼ毎日使っています。走行距離も40kmを超えてきたところで、使用感や不便なところ、発生したトラブルなど、率直なレビューを行いたいと思います。
目次
BLAZE KICKBOARD EV Liteの購入後、長距離・短距離含めトータルで40kmほど乗車しました。この間充電は1回だけ、電池持ちも良いですね。長く乗れば乗るほど、良い点・不満点が見えてくるので、まずは走りとバッテリーを中心に、良いところをレビューしたいと思います。
トップスピード(20km/h)まで一気に加速できて楽しい
電動キックボードシェアのLUUP(ループ)の車体と比べても、加速性能は良いと感じました。
上限の20km/hまで一気に駆け上がります。
また、LUUPの場合は、助走速度が3km以上になるとアクセルが応答しますが、ブレイズ キックボードEV Liteの場合は、更に軽い助走でスタートできる印象です。信号が多いエリアでの使用が多いので、この点はすごく便利です。
ただし、停車中に誤ってアクセルを押してしまうと、走り出してしまう点に関しては注意が必要です。
一般的な舗装道路なら振動はあまり気にならない
自転車専用通行帯(自転車レーン)を走っている範囲では、振動が気になることはありませんでした。LUUP(ループ)と比較しても、振動は少ない感じがしました。
また多少の段差であれば、意識せず乗り越えることもできます。サスペンションなしですが、タイヤのクッション性がすごく良いです。
また、タイヤにもある程度幅があるため、脱輪リスクも自転車より低いと感じました。
上り坂は快適だが下り坂で疾走感を失う場合も
ブレイズ キックボードEV Liteの登坂性能にはかなり満足です。
井の頭通り、代々木上原付近の坂道や、代々木公園横の坂道(まぁまぁ長くて急な坂が続く道です)でも、20km/hの上限速度で上り切ることができました。しかし、西麻布の住宅街のようなかなり急な坂では失速し、最終的には手押しとなりました。
ただし、下り坂は少しコツが必要で、坂への進入タイミングからアクセルを押したままだと、20km/hの上限速度で加速が停止(?)するようです。一旦、アクセルを緩めて下ることで、上限速度を超えたスピードで走ることができるようです。とはいえ、途方もなく早い速度が出るわけでもなく、同じ代々木上原付近の下り坂での最高速度は23km/h程度でした。
※ブレーキに手を添え、安全に留意して走行してください
予想以上にバッテリーは長持ち、満足できる航続距離
ブレイズ キックボードEV Liteの航続距離は、仕様上は30kmとされています。
今回フル充電の状態で20kmほどの距離を走行しましたが、バッテリー残量は5段階のうち2段階となっていました。概ね仕様通りのバッテリー持ちです、思ったより長いです。
体重や気温、バッテリー劣化具合などによっても航続距離は変わってくると思うので参考程度にしてください。
ちなみに、自分の体重は約60kg、バックパックにはおそらく3kg程度の荷物が入っていたと思います。
バッテリーを取り外して充電できるのはすごく便利
ブレイズ キックボードEV Liteは、バッテリーを取り外して充電できます。折りたたみできる電動キックボードとはいえ、コンセントの位置まで車体を移動させて充電となると結構面倒ですからね。
バッテリーは鍵がないと取り外せないようになっているので、バッテリーのみが盗まれるということもなさそうです。
USBポートでスマホの充電ができて、USBポートの位置がちょうど良い
スマホをナビに使っているので、充電できるUSBポートの存在はありがたいです。スマホホルダーに対して、位置もちょうど良いですね。
ちなみに、このUSBポートはブレイズ キックボードEV Lite本体の電源と連動しているので、本体の電源がOFFの場合は通電しません。
不満点は以下になります。もちろん我慢できる程度のものばかりではあるのですが、電動キックボード自体が新しい乗り物のため致し方ない部分もあるのかな?と思ったりしています。
どの走行モードでも微妙な速度調整が難しい
親指だけでアクセル操作をするので、中途半端な速度での維持は難しいです。常にアクセル全開で走らないと、ガクガクした変速になってしまいます。また歩道走行モード(6km/hモード)では、アクセル全開で6km/hとなるので、走り出しのバランス調整はかなり難しいです。
歩道走行モード(6km/hモード)は遅い、そしてバランスを取ることが難しい
歩道走行モード(6km/hモード)をもう少し深掘りします。
歩道走行モードは、最高速度が6km/hに制限されますが、このモードに切り替えると、前方と後方に備えつけられている緑色のランプが点滅します。体感的には大人がやや早歩きした程度の速度です、6km/hはめちゃくちゃ遅いです。
ブレイズ キックボードEV Liteの場合、モード切り替えは、停車しブレーキを握った状態で、電源ボタンを2回押しすることで切り替えることができます。
ただし、この歩道走行モードですが、6km/hになるまでの加速もゆっくり。アクセル全開で時速6km到達なので、非常にバランスがとりにくいと感じました。
電動キックボードは、基本的には時速20kmモードで走る方が良さそうです。
長時間走行の後は手の親指が痛い
そもそも、電動キックボード自体が短距離移動を目的としたものなので致し方ないと思いますが、ブレイズ キックボードEV Liteで連続で20km走った後は、親指の付け根に痛みを感じました。
適度に休憩しつつ、短めの距離の移動に使用する方が良さそうです。
ハンドルからアクセルやウインカーが遠い
ハンドルのグリップ部分から、ハンドル中央にあるアクセルやウインカーのボタンまでが遠く使いづらいです。アクセルやウインカーは重要な操作要素なので、ハンドルを自然に持った状態でも指が届く位置にして欲しいと思いました。(自分の指が短いという説もあります)
「E」「15」と交互に表示されて動かなくなるエラー発生、原因は…
今の所、一度だけ走行できなくなるトラブルに見舞われました。
ブレイズ キックボードEV Liteの液晶画面には「E」と「15」が交互に表示さアラートが鳴る事象が発生ました。
(おそらくエラーコード15という意味かな?)
この時は、直前まで折りたたんでいたこともあり、再度ハンドルを組み立てなおしたところエラーは解消しました。おそらく原因は、しっかりとハンドルが固定できていなかったことのようです。
走行前の点検不足だったと思いました。
折りたたむと倒れやすい
ブレイズ キックボードEV Liteは、スタンドが左側にしかついていないため、折りたたんだ状態でスタンドを立てると、ちょっとした力でも、右側に倒れてしまいます。既に何度も倒していますので、ミラーなど右側に出っ張りのある部分は、傷がついてしまいました。
折りたたんでいない状態では、スタンドのみで自立できているので、折りたたみ時のバランスがとても悪いのだと思います。
保管時の転倒防止は今後の課題です、家に専用のスタンドでも作ろうかなぁ?
充電器が高温、充電状況もわかりにくい
ブレイズ キックボードEV Liteのバッテリー関連で少し不満(不安)があるとすれば充電器です。フル充電までの所要時間は概ね5時間以内で仕様通りといったところですが、充電中はACアダプターがかなりの高温になります。実測70℃を超えていました。
また、バッテリーの充電状況がわかりにくいです。ACアダプターにある1個のLEDのみで充電状況を判断する仕組みなので、フル充電か否かしか判断できません。
赤いランプは充電中・緑のランプは充電完了です。
鍵がかかっていることがわからない
ブレイズ キックボードEV Liteは、NFCのキーがなければ、起動も走行もできないのですが、知らない人にとっては鍵をかけずに駐車しているように見えてしまいます。未然に犯罪を防ぐという意味も含め、駐車時はあえて見えるような鍵をかけることにしました。
自転車駐輪場ではなく、バイク駐車場に停めるべき?
電動キックボードの立ち位置は、すごく曖昧ではありますが、「特定小型原動機付自転車」はバイク駐車場に停めるべきという判断が多いようです。そもそも、駐輪場の自転車スタンドに入るタイヤ幅でもないですし、自走できる乗り物なので理解はできます。
利便性の高い乗り物だけでに、ちょこっと停車できれば便利なのですが、バイク駐車場は自転車駐輪場ほど多くないのが事実です。私自身、出先で停める場所がなく度々彷徨う経験をしておりますので、目的地が決まったら先に駐車場所を決めてから移動する方が良いと思います。
特定小型原動機付自転車の「BLAZE KICKBOARD EV Liteモデル」のレビュー第2弾いかがでしたでしょうか?電動キックボード自体、まだまだ新しいジャンルの乗り物ですし、制度や環境が追いついていない点もなんとなく肌で感じることができてきました。
多少課題は感じつつも、自分のライフスタイルにはかなり合っている乗り物だと思います。
次回、「特定小型原動機付自転車 レビュー第3弾」として、今回上がった課題の解決法など紹介できたらなと思います。お楽しみに!