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飲食店の店主さんから「UberEatsや出前館で使ってるタブレットがネットに繋がらない!助けて〜」という相談を受けたので、現地へ行ってみました。
目次
起こっていること
- 前日まではネットに繋がっていた
- インターネット関連の設定変更や、接続機器の移動をした覚えはない
- WiFiには繋がってるけど、インターネットにつながっていない
- 暫定的にiPhoneのテザリングでタブレットはインターネットに繋がっている
iPhoneのテザリングでインターネット接続できているので、UberEats用と出前館用で使い分けている2台のタブレットに不具合はなさそう。とりあえずは、ルーターの再起動を試すことに。
インターネットに繋がらなくなった時、ルーターの再起動で回復することが多いためです。
配線と回線がやばい
何はともあれ「ルーターの再起動!」ということで、モデムやルーターのある場所を教えてもらいました。
券売機の上にある茶色い箱の中「ルーターとモデムを入れているだけにしては大きいなぁ・・・」と思って。覗いてみると。
想像以上に機材とケーブルが多く、機材の熱気でムンムンしてます(飲食店でこの環境はGが住み着きそうで怖いです)
そして、モデムやルーターらしきものは、どれも通電しているのに、LANケーブルが繋がってないものもある。
店主に尋ねると、ソフトバンクやらAUやらの店舗向けフリーWi-Fiの名残や、昔使っていたネット回線の機材、防犯カメラの機材など、わからないものをすべて詰め込んだ全部盛り状態とのこと。
回線が生きているのはフレッツ(PR-500KI)のみ
店主の記憶を遡ると、フレッツのホームゲートウェイ/ひかり電話ルータ (PR-500KI)が現存する回線らしいことが判明。とりあえず再起動し様子を見たものの、ネットには繋がりませんでした。
パソコンからPR-500KIの設定を確認
続いてPR-500KIの状態を確認すべく。パソコンのブラウザのアドレスバーに「http://192.168.1.1/」を入力し、「ユーザ名」と「パスワード」を入力し設定画面へログインします。もちろん、ユーザー名もパスワードも店主は覚えていないため、あるあるな物を入力。ちなみに今回は、ユーザー名「user」でパスワードも「user」でした。わからない人は試してみてください。(パスワードが「admin」や「password」というのも良くあります。)
設定画面を開いてわかったのは、プロバイダからもらっているログイン情報で認証ができていないこと。そのため、ネットに繋がらないようです。プロバイダへのログイン情報は、一度PR-500KIに設定すれば半永久的に使えます。何かの拍子でうっかり設定変更するようなものでもないです。
つまり、設定はあってるけど、ネットに繋がってない状態です。
PR-500KIはおそらく壊れてない。LANケーブルも試したが、断線はしていない。そうすると、契約や支払いに問題がないかを確認した方が良さそうです。
プロバイダがどこかなんて覚えてない
一般的な光ファイバーの固定回線は、回線とプロバイダ、それぞれの契約が必要です。今回は、フレッツ(回線)の支払いは銀行の引き落とし履歴で確認できました。しかし、プロバイダの引き落としに関しては、よくわからないそうです。(グループの他の会社が支払っている可能性があり、わからないとのこと)
そもそもプロバイダがどの会社なのかも記憶に無いらしく。後日、可能性のありそうなプロバイダに電話で契約有無を確認してもらうことにしました。
暫定的にWiMaxでインターネットに接続
しばらくはインターネットに繋がらないことは確定しているので、持参していたWiMaxルーターを提供しました。回線を提供する目的もありましたが、これにより、1日の通信量を確認することができます。最適な通信回線の割り出しの判断材料になります。
結論はプロバイダ料金の未払い
後日判明したのですが、インターネットに繋がらなくなった原因はプロバイダ料金の未払いでした。この飲食店の場合、直近でグループの統廃合があり、プロバイダ契約部分の支払いが曖昧になっていたらしいです。現契約を復帰させるには、グループ間の調整が必要で時間がかかりそう・・・とのことで、店主と相談し、再発防止のためにもインターネット周りのすべてをシンプルにすると言う結論になりました。
インターネット回線の利用状況から最適な回線を選ぶ
このお店はラーメン店であり、顧客滞在時間は短め。そのため、お客様向けのフリーWi-Fiも提供していません。基本的にはデリバリー用のタブレット数台と、パソコン、従業員に持たせているハンディ(スマホ)数台、あとは券売機と防犯カメラがインターネット回線を使用しています。
つまり、フレッツ光のような高速なブロードバンド回線は現時点でオーバースペック。実際、手持ちのWiMaxを貸し出して数日通信量をウォッチしましたが、一日の通信量は50MB~200MB程度でした。
そこで、今回提案したのは、楽天モバイル(回線)とWiFiルーターの組み合わせです。
楽天モバイルの固定回線化に利用に使用した機材
楽天モバイルはスマホ用として利用されている方が多いですが、今回はモバイルルーターを使用することで固定回線として使えるようにしました。ここでは使用した機材のみを紹介します。設定に関しては長くなるので別ページで行います。
- 回線
- モバイルルーター
- Aterm MR05LN
- クレードル(Aterm MR05LN専用)
- PA-MS05LN
- WiFiルーター
- TP-Link AX1800
クレードルとは?
クレードルというのは、モバイルルーター(Aterm MR05LN)の充電と有線LANのポート増設ができるスタンドのようなものです。楽天モバイルで回線契約と同時に購入しようと思ったんですが、テレワーク需要(?)で完売でした。Amazonで「Aterm MR05LNとクレードルのセット販売」がされていたので、そちらで購入しました。
WiFiルーターは何に使う?
モバイルルーター(Aterm MR05LN)だけでは、インターネットへの同時接続台数が少なくタブレットやハンディなど必要な台数を同時に接続することができません。
また有線LANでの接続も、クレードルにある1ポートしかできません。
同時接続台数を増やす目的と、有線LANポートを確保する目的でWiFiルーターを使用することにしました。WiFiルーターは、最近の機種なら何でもいいと思いますが、今回は店舗全体と別フロアの事務まで電波が届きそうな「TP-Link AX1800」にしました。
WiFiルーターをLANケーブルでクレードルに接続することで、インターネットの同時接続台数を格段に増やすことができます。またWiFiルーターは有線LANポートも複数搭載しているため、券売機や防犯カメラなどLANケーブルでインターネットに接続する機器もこれまで同様に利用できるようになります。
改善できたこと
見た目がスッキリ
一目でわかる改善ポイントは、何といっても見た目がスッキリしたことです!機材を2つに絞ることができ、券売機の上がスッキリしました。もちろん、契約周りもかなりスッキリしました。
固定費のコストダウン
- インターネット回線の費用を月額3,000円以上削減
- 電気代(たくさんのネット関連機材が消費していた)も節約
まとめ
今回はインターネット回線のトラブルをきっかけに、課題の洗い出しと、回線契約の整理・変更、楽天モバイルを使った新規回線の設定までを紹介しました。
店舗内の機材と、従業員が使うインターネット回線が対象だったので、楽天モバイルの回線を利用することにしましたが。携帯回線のため工事不要ですぐ使える点も含め、良い解決法でした。
ただし、お客様向けにフリーWiFiを提供するような業態では、通信量も爆増しますので固定回線の利用をおすすめします。