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CHUWIのMiniBook X Intel N100モデルを発売開始直後に入手したのでレビューします。
また、MiniBook Xの2022年モデル(Celeron N5100モデル)も使用しているので、細かい比較も行っていきたいと思います。
目次
最初から結論を言ってしまえば、Intel N100搭載のMiniBook Xは買いだと思います。
先代のCeleron N5100と外観こそ変わらないものの、体感的な部分では全く別物と言っていいほどの進化を遂げています。
Chuwiと書いて、ツーウェイと読むそうです。語感で感じる通り、中国のメーカーです。
Minibook Xをはじめ、コスパの良いパソコンや、タブレットを作っており、数年前から日本でも販売しています。日本ではChuwiの公式サイトと、楽天、アマゾンに出店しており(執筆現在)、今回紹介するMiniBook Xの2023年モデルは、楽天と公式サイトのみでの予約販売となっておりました。
Amazonにも出店しているので、追ってMiniBook Xの取り扱いが始まるのかもしれません。
「Minibook Xというミニノートパソコンを初めて聞いた!」という方向けに簡単に製品の特徴紹介をします。
- 10.51インチのミニノートPC
- 512GBのSSD搭載
- 12GBのメモリ搭載
- 初期OSはWindows11Home
- 液晶が360度回転するのでWindowsタブレットPCとしても使える
- 充電はType-C
- Webカメラも付いているのでオンライン会議にも使える
- モバイルバッテリーでの充電も可能
- フルサイズの日本語キーボードで打ちやすい
- これだけの性能で、実売5万円以内で購入できる
MiniBook X N100モデル開封の儀!
MiniBook X N100モデルの外箱は本体に比べ結構大きめ。
本体はきちんと不織布で梱包されております。
外箱の背面には、スペック表記のステッカーが貼ってあります。
メモリーとストレージに関しては、容量違いの選択肢があるように見受けられますが、日本で購入できたのはメモリー12GBでストレージ(SSD)512GBのモデルのみでした。
MiniBook X N100モデルのサイズ感
普段使いしているMacBook Air(M1モデル)と比較したサイズ感です。
2回りほど小さめな感じです。
MiniBook X N100モデルのボディはアルミ合金製
ボディの質感はアルミ合金製で、高級感があります。
液晶下のCHUWIロゴはいらないかな・・・
天板はロゴなど何の装飾もなく、シンプルでいいと思います。
背面はこんな感じです、放熱用の穴の部分は熱くなるので、塞がないようにして使用した方が良さそうです。先代のCeleron N5100モデルは、使用中高温になり触れないほど熱いと感じることもありましたが、N100になってからは熱っぽさを感じるシーンに遭遇していないような気がします。
MiniBook X N100モデルの日本語キーボードはサイズの割に打ちやすい
MiniBook Xの日本語キーボードは、先代から継続し、キーピッチが大きく打ちやすいです。
このサイズのミニノートPCの中ではかなり実用的なキーボードと言えます。
強いて言えば、頻繁に使用するエンターキーはもう少し大きくして欲しかったです。
CHUWI MiniBook X N100モデルとCeleron N5100モデルの外観の違いはシールだけ
CHUWI MiniBook X N100モデルとCeleron N5100モデルの外観上の違いは、Inetel入ってるシールの違いだけのようです。Celeron N5100はCELERONの記載もありましたが、N100モデルはとてもシンプルなデザインになりました。
MiniBook X Intel N100モデルとCeleron N5100モデルのスペックを比較してみました。
黄色く線を引いている部分が性能改善したであろうポイントです。
製品名 | MiniBook X Intel N100モデル | MiniBook X Intel Celeron N5100モデル |
カラー | スペースグレイ | スペースグレイ |
OS | Windows 11 Home | Windows 11 Home |
ディスプレイ | 10.51 インチ、1920×1200、16:10 IPS | 10.51 インチ、1920×1200、16:10 IPS |
プロセッサ | Intel Alder Lake-N100 | Intel Celeron N5100 |
グラフィックス | Intel UHD Graphics for 12th Gen Intel Processors | Intel® UHD グラフィックス、 350MHz-800MHz |
ストレージ | 512GB SSD PCIE | 512GB SSD |
メモリ | 12GB LPDDR5 | 12GB DDR4 |
バッテリー | 26.6Wh (7.6V/3800mAh) | 26.6Wh (7.6V/3800mAh) |
アダプタ | 12V/2A | 12V/2A |
サイズ | 244×166.4×17.2(H)mm | 244×166.4×17.2(H)mm |
重量 | 約 920g | 約 918g |
インターフェース | Type-C×2Pcs、3.5mm イヤホンジャック、M. 2 ポート | Type-C×2Pcs、3.5mm イヤホンジャック、M. 2 ポート |
ワイヤレス | 2.4G/5G、WIFI6(802.11ax1)、Bluetooth 5.2 | 2.4G/5G、WiFi 802.11a/ac/b/g/n、Bluetooth 4.2 |
キーボード | 日本語チクレットキーボード | 日本語チクレットキーボード |
N100への変更に伴い、グラフィックスが変更となってます。
メモリもDDR4からDDR5へと変更になり、メモリの速度が向上しています。また、動作する電圧も1.2Vから1.1Vへと変更され、より低電圧で動作するようになりました。
重量はスペック上、2g増加しましたがこの違いがわかるほどではないですね。
通信関係では、Wi-FiがWi-Fi6へ対応し、最大通信速度が9.6Gbpsに向上しています。
Bluetoothも4.2から5.2へとバージョンアップし、データ転送速度が約2倍・通信範囲が約4倍に向上しています。また、LE Audio規格にも対応しています。
Geekbench 6を使ったCPUのベンチマーク
Celeron N5100のシングルコアスコア、マルチコアスコア
- シングルコアスコア:458
- マルチコアスコア:1290
Intel N100のシングルコアスコア、マルチコアスコア
- シングルコアスコア:1134
- マルチコアスコア:3057
Celeron N5100とIntel N100のCPUの性能差としては、シングルコアのスコアで約2.5倍、マルチコアのスコアで約2.4倍のスペック差となり、N100が圧倒する結果となりました。
Geekbench 6を使ったGPUのベンチマーク
Celeron N5100モデルのGPU性能
Celeron N5100モデルのGPU性能
Celeron N5100とIntel N100のGPUの性能差としては、約200ポイントの改善となりました。
元々ゲームをするようなパソコンではないので、グラフィックに関してはそこまで期待していなかったのですが、N100になって少し良くなったのはいいことだと思います。
CrystalDiskMarkを使ったSSD転送速度のベンチマーク
Celeron N5100モデルのSSD転送速度
まずはCeleron N5100モデルから。
これまで使っていて、SSDへのアクセスが重いと感じたことはなかったのですが、一旦数値化してみます。
Intel N100モデルのSSD転送速度
続いてIntel N100モデルのCrystalDiskMarkのスコアです。
比較すると、全体的にIntel N100モデルの数値が向上していることがわかります。
体感速度が大幅に向上した
思った以上にサクサク動きます。特にCeleronのN5100モデルと比べて、ファイル操作、アプリの起動、キー入力のレスポンスなど、全ての操作において体感速度が上がっていると感じました。
3Dゲームや長時間のビデオ編集など、負荷の高い用途以外では通常使用でストレスを感じることは全くないレベルの操作性です。
Type-Cの2ポートどちらでも充電できるようになった
他のメーカーでは普通のことかもしれませんが、MiniBook XのCeleronモデルは、2つあるうちの1つのType-Cポートが特殊な規格で、元から付属していた充電器以外は、そちらのポートから充電することができない仕様になっていました。
今回のN100モデルからは、この辺りが改善されたようです。Type-Cの2ポートとも、ごく一般的なType-Cの規格になったようで、2ポートあるType-Cポートのどちらからでも、手持ちの充電器やモバイルバッテリーから充電できるようになりました。
使用中の温度が低くなり、ファンが回るシーンが減った
N100モデルへの買い替えで、一番嬉しかった点になります。Celeron N5100モデルの場合、ちょっとChromeのタブが増えただけでも、ファンが少し高めの音でフル回転し、ボディ下部はかなりの高温になっていました。しかし、2023年のN100モデルの場合、ファンはほとんど回ることなく静かです。また、オンライン会議など多少負荷のある作業を行なっても、膝の上で操作できる程度の暖かさを保てています。
バッテリーは同じなのに、持ちが良くなった
Celeron N5100モデルの電池持ちは、標準のバッテリーモードで実質2時間半程度といった感じでした。自分は常にモバイルバッテリーを併用することで、バッテリー不足を解消していました。
しかし、今回のIntel N100モデルでは、4時間くらいは作業ができる感じです。もちろん使用環境や使い方に依存する部分は大きいので、一概にはいえませんが、Intel N100になったおかげで(?)エネルギー効率が良くなったのは確かです。
CHUWIの公式サイトには「Microカード ポート」という表記
CHUWIの公式サイトのスペック表を見ると、インターフェースの欄に「Microカード ポート」という表記があります。Celeronモデルには、同じ表記はなかったため、N100モデルからMicroSDカードをサポートしたのでは?と思ったのですが、ボディを眺める限りでは、MicroSDカードの存在を確認することができませんでした。
前作のCeleronモデルでも大きな不満は感じていなかったのですが、N100モデルを実際触ってみると進化は圧倒的でした。
今回私は、予約販売で楽天市場で購入したのですが、クーポンとポイントキャンペーンを利用したため、実質4万円程度で購入できました。コスパもいいですね。
ミニノートなので用途は限られると思いますが、出先でのちょっとした作業や会議が多い方にはとても合っている機種だと思います。